10月24日(日)にオンラインで開催(一部発表者は,アルゴグラフィックス北見カーリングホールから参加)する第2回冬季スポーツ科学シンポジウムにて,山本雅人教授が,「データ分析から見るカーリング戦術」というタイトルで講演を行います.
事前申し込みが必要ですが,どなたでも無料で参加できます.
申し込みやプログラムの詳細は北見工業大学HPのこのリンクからご参照下さい
タイトル: データ分析から見るカーリング戦術
講演者: 山本雅人(北海道大学)
概要:野球の分野では,セイバーメトリクスと呼ばれるデータ分析にもとづく戦術の有効性が注目されるようになっている.有名なものとしては,送りバントは本当に有効か,という問いにデータ分析の結果から答えようとしたものがある.また,サッカーやラグビー,バレーボールなど,他のスポーツでもデータ分析の重要性がますます増している現状がある.本発表では,カーリングについて,データ分析の立場から戦略について議論する.具体的には,ブランクエンドは有効な戦略か,偶数エンド後攻有利は本当か,ビッグエンドを狙うショットが妥当な基準は,といった問いにデータ分析の結果にもとづいて議論する.特に,勝率デーブルと呼ばれる残りエンド数と得点差に応じたゲームの勝率を分析した結果にもとづき,先日行われた女子日本代表決定戦の試合の局面を例に取って説明する.