視覚刺激による相互作用

Perceptual Corssing(PC)はAuvrayらによって提案された人間同士の相互作用を簡略化し,低次元で解析するための手法です.

この実験において2人のプレイヤーは,一次元円環状の仮想空間上にあるアバターオブジェクトを操作して,同一空間内にあるパートナーが操作するアバターオブジェクト,相手アバターと等間隔を保つように動く影オブジェクト,その場から動かない静止オブジェクト,のから自分の操作するアバターオブジェクトを識別しなければなりません.
 

図1
 
写真
 
パートナーを見つける手がかりとして,アバターが他のオブジェクトに接触するとプレイヤーはon/offのみからなる触覚刺激によるフィードバックを得ることができます.図の赤い帯や青い帯はそれぞれの触覚刺激が与えられた際に点灯します.
 
スナップショット--1
 
スナップショット--2
 
スナップショット--3
 
このとき,プレイヤーは一次元の運動と単純な知覚のみでパートナーを見つけ出すことができるでしょうか?静止オブジェクトはほかのオブジェクトと違い全く動かないので見分けることは容易なはずです.問題なのは,アバターオブジェクトと影オブジェクトが客観的に全く同一の動きをすることです.
 
2つのオブジェクトの動きに違いがないから識別することは不可能かと思われるかもしれませんが,実際には2人のプレイヤーは触覚刺激による相互作用によりパートナーを識別できることを研究結果は示しています.
 

 
本研究ではさらに,触覚刺激に時間遅れがある場合の影響について検証しています.