人と機械の協働による知覚学習

レントゲン写真から僅かな腫瘍の影を見つける医師や,空港の保安検査場で手荷物に危険物がないかをx線写真から瞬時に判断する検査員など,社会には視覚的に専門的なスキルを持つ人がいますが,このような能力の基盤には知覚学習が関わっているといわれています.

知覚学習とは,視覚課題を用いた訓練を重ねることで,同様の刺激に対しての感覚が鋭くなるというものです.簡単な例としては,2つの模様のコントラストの僅かな違いが,訓練により徐々に見分けられるようになるなどがあります.近年では,こういった訓練による知覚能力の向上が,弱視や老眼といった視力的な症状のリハビリへ有効である可能性も示されています.
 
        

本研究ではこのような知覚学習の訓練を,二者間で意見を交換しながら行っています.このとき,人同士のペアと,人と機械のペアで学習した際の学習効果の差について注目することで,機械により被験者の能力向上をサポートできるかについて検証を行なっています.また,機械によりサポートができるとしたら,どのような機械であればより効果的であるのかについても明らかにします.