グッピーの群れ行動の判別

群を形成する生き物は所属する群の他の個体と相互作用を行い自身の行動を決定していると考えられます.それぞれの個体は局所的で限られた情報を得ることしかできないにも関わらず,群は一つのおおきな生き物のように振る舞うように見えます.群を形成する生物の種が異なれば群が示す様相は異なり,それが違う群であることを見分けるのは簡単なことです.しかし,同じ種であるにも関わらず別々の個体で構成される群については,はっきりとした違いはわかりません.しかし,違いを見分けることができるとすれば群によって異なる行動規則が存在すると考えられます.これは,人間に例えると文化や社会といったものになります.それでは,魚の群行動の違いを見分けることができるでしょうか.
 
人間は素早い時間変化に対しては容易に認識することができるのですが,緩やかな時間変化に対しては認識を行うことが苦手です.群の行動は個体の位置関係の時間変化によって表現されるため,人間が群を観察し,群の振る舞いの違いを見分けることは大変困難です.そこで,生物の脳を模倣したアルゴリズムであるディープラーニングによって群の違いを学習,判別させることを行います.本研究では,ディープラーニングのモデルの一つである畳み込みニューラルネットワークを使用し,異なる二つの群の振る舞いを区別可能かどうかについて明らかにします.振る舞いが異なることが示されれば,その違いがどの程度維持されるのかについても検証を行っています.
 
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